クルクマ栽培日記 ~灌水設備~

営農発信



まるほしです!

前回記事で畝立てが完成しました。
>>>クルクマ栽培日記 ~畝立て~



早く植えたいところですが、植え付けするのは、灌水(水やり)のホースを設置してからになります。



ということでさっそく!


どんな設備を作るのか

まず灌水設備とは何なのかについて。




今回、クルクマをハウスで作ります。

どの作物を育てるにしても水やりが必要なのは言うまでもないですが、
露地だと雨が降って自然が水やりしてくれるところを、ハウスの中で雨なんて降りません。


じゃあハウスではどうやって水やりしてるのか。


1株1株、じょうろで水を汲むのか???




家庭菜園ならそれでいいのかもしれませんが、農業としてやってるほどの面積でそんな方法は取りません。


ハウスでの水やりは、畝にホースを敷き、そこに水を通すというやり方です。


もう少し詳しく言うと、ホースに穴が無数に空いていて
高圧の水を通すことで穴から噴射させ、株元に均一に水をかけていくという方法になります。


ということで、水源(井戸)から畝の株元までの水の導線を作ってあげるというのが、今回の作業になります。


やっていきましょう!


この記事は、基本的なことも知らなかった過去の自分に向けるつもりも兼ねて書いています。
当たり前で草なんて言わずに、ご容赦してくださいね^^

水源からハウスまで

蛇口をひねったら高圧の水が出てくるポンプがハウスの近くにあります。
自分が借りているハウスの他に2棟のハウスがありますが、この水源からパイプが埋め込まれており、地下を通って各ハウスに水が供給されます。



地下を掘ってパイプを通すのって大変そうな作業ですよね。


そんな見えないところでも、効率的に農業をやる仕組みが整えられていることに驚きました。


ともあれ、ハウスまではすでに水がとおっています!これを各畝に分配していきます

ハウスに届いた水を各畝の位置まで誘導

続いて、ハウスに届いた水をそれぞれの畝の位置までもってきます。

タコ足配線のように、複数の股に分ける感じです。

これは塩ビ管というパイプ素材を使って畑に合った形に配管していきます。


こちらも持ち主の方が使っていたものを譲り受けたのですが、
以前の作付けでは1棟あたり6畝作っていたようで、それによりパイプも6畝ぶんの出口のある配管にされていました。


こちらを4畝仕様に改造させていただきます!




塩ビ管はのこぎりとソケット(継ぎ手)と接着剤があれば改造できるという割と自由性の高いもので、ぎこぎこと継ぎ接ぎして4股仕様に作り変えました。

L字やT字で方向を変えたり、間にバルブ(開閉の栓)を挟み込むなど、パズルのように組み立てていく。やってることは完全にDIYです。


3連棟のハウスに作った畝は12本。

1棟ずつに水源からの水の出口がでていたので、4股にわかれた配管を3つ作り、それを繋げます。

↑澄んだグレーをした部分が、今回調整しつなぎ合わせた部分。
こうしてみると
かなり細かく長さ調整していることが分かります w

写真はホースも繋げた形ですが、
灰色の塩ビ管で水流を横に広げ(黄色)、
畝の位置にホースを取り付けます(緑色)

写真の左手前に加温機が置いてあり、そのスペースをよけるために黄色部分が折れ曲がっていますが、

これも工夫です^^笑




これで12本それぞれの畝の先端まで水が届きました!

次はこの4股の出口のそれぞれにホースを繋げていきます。

畝に通すホースを用意

まず必要なのは穴の開いたホース。これが畝の数、つまり12本必要になります。


このホース、ハウスを貸してくださっている農家さんが使われていたものをそのまま貸していただけました!ありがたく流用させていただきます



ということで使うのが「スミホース
丈夫なゴム素材で、穴には専用のノズルを挿すことによって霧状に噴射させられます。
今回はノズルも既に挿されているものを使わせていただいてます


このホースを畝の中心に敷いたら、先ほどの塩ビ管にバンドで繋げ、固定していきます。

これで水源から畝の最後までの水の導線を確保できました!



最後に、末端側にキャップをする。


これでホース内の水圧が上がり、穴からの噴射が起こります。



これにて完成!



まとめ:あれもこれも自分でできると知った

今回は、植え付け前に灌水設備を整える工程を書いていきました。この塩ビ管の組み立てや長さの調節作業も、ホースやノズルの扱い方も、もっと専門の知識や道具が必要なのかと思っていました。こんなに自分でできるものだと思わなかった正直な感想です。これまでは既にできた設備を見るだけだったところを、自分で手を動かして作るというのが、僕にとっては本当に新しい経験でした。書いたこと以外にも、配管の繋ぎ目からの水漏れの修繕や、噴射の弱いノズルの交換など、こまごまとした設備不良の修正も自分でやりました。植物には一切触れていない今回の内容ですが、必要な設備を自分で調達することもすべて紛れもなく農業の一部だと実感しました。他人事にはしていられない。全部自分事で農業をやっていきます。必要な設備を整えることも含めていっこいっこ、自分でできることを増やしていきます。次回は球根の調達!!ようやくハウスの植え付け準備が整ってほっとしているところです。早く植えたい!!!また!♪





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