まるほしです!
今年の初め頃の出来事なのですが、岡山県倉敷市のスイートピー部会さんを訪ね、生産の様子を見学させていただきました
少し昔の内容になりますが今回はそれを記事にしていきます!
経緯
きっかけは昨年11月に大阪で行われた新・農業人フェアでした。
様子見感覚で回っている中でふと気になったブースは、岡山県のブース。
一通りの雑談を交えた後、就農のイメージとして”花卉”を希望していることを伝えると、
まさに”ピッタリな”提案が。
収穫シーズンはこれから。いつでも見学に来て!
ブースの募集内容は、県で受け入れしている研修制度のPRでした
岡山県倉敷市が産地となっている品目「ぶどう」「もも」
そして「スイートピー」
花卉で最初にイメージするのはキク・バラ・カーネーションですが、スイートピーはあまり聞いたことがない。
3品目とも力を入れて募集していたようです。
担当の方からの熱心なPRを受け、じわじわと興味が湧くまるほし。
11月から収穫が始まり、年明け1月ごろに安定してくるそうで、その頃に見学できるとのこと。
スイートピーという作目への興味と担当の方の歓迎ムードにつられ、見学させていただくことになりました!
スイートピーってどんなの?
スイートピーといえば有名な歌があったりしますね
ひらひらふんわりしていてかわいらしい花でした
ざっくり特徴をあげると、
・マメ科の一年生植物
・花束の中では「添え花」的な立ち位置
・名前の「スイート」が意味するように、甘い香りが特徴
・倉敷のほかに宮崎県、愛知県田原市に産地がある
・花言葉は「門出」といった前向きな言葉
こういった作物のよう。
個人的には花農家に憧れたきっかけがスターチスだったりするので
添え花といわれる花、とても好みです!←
現地での見学
到着したらまずは部会のメンバーさんと県の担当者を含めての座談会でした
そこで話したのは
○もともと岡山県は全国に先立って新規の研修生受け入れ制度を整えてきた経歴があるなど、産地へのサポートがとても厚い
○それゆえに先輩農家も新規就農が半数ほどで、産地として継承者の育成に協力的な傾向
○その他、出荷先やパートの雇用といった経営形態についての話
それから研修制度の説明として、
○県指定の生産者のもとで1~2年の研修を受けられ、年間150万円の補助を受けられる制度の対象になっている
○農地やハウスの確保も協力ができる
○その地域の部会員としての独立が前提
仕事はパートに任せて、、日中はパチンコ??
部会員の方それぞれのスタイルについても聞けたのですが、そのやり方が個性的!
ハウス内をビタビタに環境制御して緻密なデータを取り、徹底的に数値化して管理されている方もいれば、
日中の仕事をほとんどパートに任せてパチンコに行くという方も。
この方のお話はかなり印象に残りました。
農業はライフスタイルも自分でコントロールできる、という話はいくつか聞きましたが、これほどまでにそれを体現している人がいるとは、、w
やり方をコントロールして確実に自由な時間を確保できるのは自営農家ならではかも。
圃場を見学
座談会の後、実際に1人の生産者さんのハウスにお邪魔させていただきました
面積は2反半ほど。
入った瞬間、スイートピーの香りが漂ってきました。 めっちゃええ匂い!
エリアごとに色や品種の違うスイートピーが咲いていました。また、加温機や夜間の特別な照明など、施設栽培ならではの設備も見せていただき、初めて知る事ばかり。
調整の様子も見せていただきました
花の数と長さで規格が変わり、花が3個付き、4個付きだと正品として出荷・・と聞いたと思います(あいまいですみません。)
収穫とハウス内の管理作業はパートさんに任せるけど、
「出荷のための調整作業は自分の目で見ながら」と。ご夫婦で調整をされていました
この時から、夫婦で仕事できる農業っていいなぁ・・っていう感覚が芽生えました。
長持ちさせるための保存剤・染めるためのカラー液につけて吸わせ、それが終わったら箱詰め、という流れでした
染め上がったスイートピー、なんてお上品なんだ!←
この見学で得たモノ!
この経験、JA職員としてではなくまるほし個人としてプロ農家の方と関わるのがほぼ初めての機会でした。
そもそも当時の僕はまだ農業の現場を見た経験がそんなになく、ハウス栽培がどういうものかもよくわかっていませんでした。施設栽培・花農家を間近に感じられたことが大きかったです!
それと「部会」という組織とも関わりが持てて、所属する人それぞれの個性の豊かさにも触れることができました
自分がどこかの部会に所属するのをイメージできるようになりましたね
まとめ
見学させてもらった1月の時点で、東海方面に移住するのが濃厚になりつつあり、
実は岡山への移住は選択肢からなくなり気味・・な状態でした。
結果的にも、倉敷でスイートピー部会のもとで就農することにはならなかったのですが
第一希望としている花農家を知れたことで自分の就農イメージがグッとわきました
それだけでなく、花農家への憧れもより強まり
「自分のやりたいことだ」という確信にもつながりました!
静岡で就職してきゅうりのハウスを担当したのですが、つるの誘引のしかたがスイートピーとほぼ同じでした。
間違いなく、ここで得た知識が活かされています。
最後に、見学を受け入れてくださった部会の皆様へ
移住を現実的に考えておらず、「スイートピーという花の産地と生産現場を見てみたい・・!」
っていう好奇心のような形から依頼させていただいたにもかかわらず、座談会やハウス内見学など快く受け入れてくださり
おかげで今でも記憶に残るほど僕にとって新鮮で貴重な経験でした。
なによりスイートピーの可憐さとほのかな香りに魅了されました!
ご対応くださった生産者Mさんご夫婦、
部会員の皆様、
普及センターの2名のご担当者様、
その節は本当にありがとうございました!!
また!
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